2026年3月28日(土)は東京・米国市場ともに休場のため、3月27日(金)の市場と来週への展望をまとめます。日経平均は53,373円で続落、米国株は3指数そろって大幅下落しVIXは31台に急騰。中東イラン情勢の悪化で原油WTIが100ドル目前まで上昇しました。為替(ドル円)と日本株への影響を整理します。
📊 公開:2026年03月28日(土・週末まとめ)
📊 3月27日(金)週末総括:リスクオフ加速の背景
週末を前にした3月27日の市場は、日米ともリスクオフが目立つ展開となりました。米国株は3指数がそろって1.5%超下落し、VIX恐怖指数は31.05と前日比+13.15%に急騰しています。原油(WTI)は+5.46%と急伸して99.64ドルと節目の100ドルが視野に入りました。中東イラン情勢の長期化観測が、コモディティ高・株安・リスクオフの典型的な連鎖を引き起こしたとみられます。
🌏 米国市場(3月27日):3指数そろって大幅下落
| 指標 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| S&P500 | 6,368.85 | −108.31(−1.68%) |
| NASDAQ | 20,948.36 | −459.72(−2.15%) |
| ダウ平均 | 45,166.64 | −793.47(−1.73%) |
| ドル円(USD/JPY) | 159.70円 | +0.20% |
| VIX(恐怖指数) | 31.05 | +3.61(+13.15%) |
| 金先物(COMEX) | 4,492.00ドル | +2.67% |
| 原油先物(WTI) | 99.64ドル | +5.46% |
米国株は週末を前に幅広いセクターで売りが優勢となりました。NASDAQが−2.15%と最大の下げ幅となり、米国株(S&P500)も最高値圏からの調整を伴う下落となっています。米国防総省がイランでの地上作戦を準備しているとの報道が、リスクオフの大きな引き金になったとみられます。
市場のリスク指標(VIX)
VIX恐怖指数は前日比+13.15%の31.05と急上昇し、明確な「警戒水準」入りとなりました。一般にVIXが30を超えるとパニック相場の入口とされ、投資家のリスク回避姿勢が一段強まる局面です。同時に金(+2.67%)への逃避買いも観察され、典型的なリスクオフの構図となっているとみられます。来週前半の市場動向を見極めるうえで、VIXの水準(特に30割れまで戻すか、35超に進むか)が重要な観察ポイントとなりそうです。
コモディティ市況:原油100ドル目前・金続伸
WTI原油先物は+5.46%と大幅上昇し99.64ドルと、心理的節目の100ドルが目前に迫りました。中東産原油の供給不安が継続しており、ホルムズ海峡を通る輸送ルートへの懸念が織り込まれているとみられます。原油100ドル超えが定着すれば、輸送・化学・電力など幅広いセクターのコスト増懸念が強まる可能性があります。一方、金(COMEX)も+2.67%と続伸し、4,492ドルへ上昇。地政学リスクと株安局面でのリスクヘッジ買いが入ったと考えられます。
📊 東京市場(3月27日・金)
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 53,373.07円 | −230.58(−0.43%) |
3月27日は3月期決算企業の権利付き最終売買日でした。配当取りの動きで前場は底堅く推移しましたが、後場から中東情勢悪化への警戒が強まり、日経平均株価は−0.43%で続落となりました。TOPIXは配当取りでプラス圏を維持した銘柄もあった一方、日経平均構成銘柄の一部に株価が大きく下げる場面もあったとみられます。
本日のニュースピックアップ
- 【日経新聞】日経平均は続落、中東警戒。権利付き最終売買日のTOPIXは配当取りでプラスも日経は軟調
- 【財経新聞】米国株式市場は続落。イラン戦争長期化への警戒が続き、原油先物は100ドル目前まで上昇
- 【Bloomberg】日本株週間展望:軟調、イラン停戦協議に不透明感。日銀短観(4/1発表)も警戒材料
- 【日経新聞】3月下旬のVIX急上昇で「株式市場の警戒水準」へ。イラン情勢の先行き不透明感が主因
- 【SBI証券】イランをめぐる3つのシナリオ分析(停戦・膠着・拡大)で日経平均の見通しを解説
決算シーズンの動向(3月期末)
3月期決算企業にとって3月27日は権利付き最終売買日、3月30日(月)が権利落ち日となります。配当再投資の動きが月曜以降に入る一方、機関投資家の年度末リバランスが集中するタイミングでもあり、需給面では複雑な動きが想定されます。4月後半から本決算発表が本格化するため、来週から数週間は来期業績見通しに対する地合いが徐々に形成されていく局面と考えられます。
💬 運営者YKの視点|VIX31超に動揺する初心者の方へ
本日のVIX 31.05という水準を見て「相場が崩れる」と不安になった方も多いのではないでしょうか。20年投資してきた経験から言うと、VIX 31は「明確な警戒水準」ですが、「危機」ではありません。リーマンショック時のVIX 89、コロナショック時の82.69と比べれば、まだ「中程度の警戒」の範囲内です。
私自身、これまでに何度もVIX 30超の局面を経験してきましたが、そのほとんどで「結局、数か月後には落ち着いた水準に戻っていた」のが事実です。投資初心者の方には、こうした局面で売却や積立停止に走ることだけは避けていただきたいと思います。長期積立投資家にとってVIX急騰時こそが、ドルコスト平均法の効果が最大化される買い場です。新NISAでのオルカン積立は機械的に継続することが、20年の経験から導き出された最適解だと考えています。
💼 私の監視銘柄・オルカン 3/27の引け値
| 銘柄名 | コード | 3/27終値(円) | 前日比 |
|---|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 7203 | 3,408 | +20(+0.59%) |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 3,946 | +124(+3.25%) |
| ソニーグループ | 6758 | 3,209 | −9(−0.28%) |
※ eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の基準価額は翌営業日(3/30)に確定・公表されます。投資信託のため土日は値動きはありません。SBGが+3.25%と独自の上昇となった一方、ソニーは小幅下落。トヨタは配当取りもあり小高となりました。
🔭 来週の焦点(3月30日〜4月3日)
主要イベント・経済指標
- 3/30(月):権利落ち日 — 配当落ち分の理論的下落と配当再投資のせめぎ合い。米国市場の週明けの結果次第では大きく売られるリスクがあります
- 3/31(火):3月期決算 期末日 — 機関投資家のリバランス売りが集中する可能性があります
- 4/1(水):日銀短観(3月調査)発表 — 企業景況感の悪化が意識されるかどうかに注目。為替(ドル円)の方向感に影響する可能性があります
- 4/4(金):米国 3月雇用統計 — FRBの利下げ判断に直結する重要指標
相場見通し(推測)
来週の最大の不透明要因は中東イラン情勢の進展です。停戦合意があれば原油安・株高への巻き戻しが起き得る一方、地上作戦の準備が継続するなら原油100ドル超えと日米株の調整が深まる可能性があります。日経平均の下値メドとしては51,500〜52,000円水準が意識されますが、VIXが30台に高止まりしている間は神経質な値動きが続くとみられます。新NISAでオルカン・S&P500の積立を継続している長期投資家にとっては、短期の動揺で積立を停止せず、ドルコスト平均法を維持することが基本姿勢として大切ではないでしょうか。
📎 関連記事:【2026年】プライベートクレジット入門|オルカン日本株への影響
※ 本記事の情報は投資判断の参考情報であり、特定の投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。詳細は免責事項をご覧ください。

コメント