2026年5月6日(水)は憲法記念日の振替休日で、東京証券取引所は休場でした。一方、海外市場ではドル円が一時155円台まで急騰し、原油WTIが約8%急落、金先物が約3%上昇するなど、相場環境が大きく動いた1日となりました。日経平均や監視銘柄の取引はありませんでしたが、翌5/7(木)の東京市場に向けて重要な変化が積み上がっています。米国株・為替・コモディティの動向と、明日の相場見通しを整理します。
📊 最終更新:2026年5月6日 19:30(東証休場・引け後最終確報)
📌 本日のポイント(東京市場 休場日サマリー)
- 東証休場:憲法記念日(5/3)の振替休日で日経平均・個別銘柄の取引なし。次回取引は5/7(木)。
- ドル円急騰(円高進行):5/6午後にかけ一時154円台まで急進し、終値ベースで155.91円(前日比-0.82%)。4/30に続く政府・日銀の円買い介入観測が手掛かり。
- 原油WTI急落:1バレル93.93ドル(前日比-8.15%)。中東・ホルムズ海峡の情勢沈静化が確認され、リスクプレミアムが一段と剥落。
- 金先物上昇:1オンス4,712.4ドル(+3.44%)と高値圏更新。為替変動と地政学ヘッジの両建てで買いが継続。
- 米国株は底堅さ維持:5/5(火)終値ベースでS&P500・NASDAQが最高値圏。VIXは16.74まで低下しリスクオン継続。
🌎 昨夜のウォール街と本日の海外市況
米国株式市場は5/5(火)にS&P500が7,259.22(+0.81%)、NASDAQ総合が25,326.13(+1.03%)、ダウ平均が49,298.25(+0.73%)と主要3指数が揃って続伸し、最高値圏での推移を維持しました。原油急落によるインフレ警戒の後退と、4月下旬FOMC(政策金利3.50〜3.75%据え置き)後のリスク選好が買いを支えています。VIX恐怖指数は16.74まで低下し、市場の警戒度合いも一段と落ち着いています。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| S&P500 | 7,259.22 | +0.81% |
| NASDAQ総合 | 25,326.13 | +1.03% |
| ダウ平均 | 49,298.25 | +0.73% |
| VIX恐怖指数 | 16.74 | -3.68% |
為替市況 ― ドル円155円台、円買い介入観測
ドル円は5/6午後にかけて一時154.99円まで急騰(円高方向)し、前日比約2.8円幅で動きました。日経新聞の報道によれば、政府・日銀による追加の円買い介入観測が引き金とされており、4/30に続く2回目の介入実施可能性が市場で意識されています。日本市場が休場で流動性が薄かったことも値動きを増幅させた可能性があります。終値ベースでは155.91円となり、依然として150円台後半の水準は続くものの、2月下旬以来約2.5カ月ぶりの円高水準を一時記録しました。
| 通貨ペア | 本日終値 | 前日比 | 本日高値 | 本日安値 |
|---|---|---|---|---|
| ドル円(USD/JPY) | 155.91 | -0.82% | 157.93 | 154.99 |
| ユーロ円(EUR/JPY) | 183.59 | -0.10% | 185.04 | 182.01 |
🛢️ コモディティ市況 ― 原油急落・金急騰
WTI原油先物は1バレル93.93ドル(前日比-8.15%)と大幅に下落し、100ドル台を割り込みました。米中央軍が5/4に開始したホルムズ海峡通航支援作戦(「プロジェクト・フリーダム」)で米国籍タンカーの安全通過が確認されたことに加え、米国防当局者が5/5に「停戦は維持されている」と発言したことで、中東情勢のリスクプレミアムが一段と剥落しています。一方、金先物は1オンス4,712.4ドル(+3.44%)と上昇し、史上高値圏を更新しました。ドル安進行と地政学リスクのヘッジ需要が引き続き買い手掛かりとなっているとみられます。
| 商品 | 本日終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 金先物(GC) | 4,712.4 USD/oz | +3.44% |
| 原油先物 WTI(CL) | 93.93 USD/bbl | -8.15% |
📊 5/6 東京市場休場と日本株の留保情報
本日2026年5月6日(水)は憲法記念日の振替休日のため東証は休場であり、日経平均・TOPIX・国内個別銘柄の取引はありませんでした。前場・後場とも値動きはなく、次の取引日は5/7(木)となります。GW前最終取引日(5/1)の終値が直近値として残っています。
| 銘柄名 | コード | 終値 | 5/1前日比 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | ― | 59,513.12円 | +0.38% |
| TOPIX連動ETF | 1306 | 394.6円 | +0.13% |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 2559 | 28,050円 | -0.18% |
| トヨタ自動車 | 7203 | 3,000円 | -0.76% |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 5,424円 | +3.93% |
| ソニーグループ | 6758 | 3,127円 | +0.45% |
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)はGW前最終売買日に小幅な調整となりましたが、休場期間中に米国株が最高値圏を更新したため、5/7以降の基準価額には海外市場の上昇分が反映される可能性があります。一方、ドル円が155円台まで円高方向に進んだことで、円換算ベースでは為替差損が一部相殺要因となるとみられます。長期積立投資家は、為替の短期変動に左右されず、ドルコスト平均法を継続することが基本戦略として有効と考えられます。
📰 本日のニュースピックアップ
- 政府・日銀、円買い介入観測(5/6):5/6午後、ドル円が一時154円台まで急騰し、4/30に続く政府・日銀の円買い介入観測が市場で広がりました。日本市場休場で流動性が薄かったことが値動きを増幅させた可能性があります。158円台への戻り局面では再度警戒感が高まる展開が想定されます。
- 原油急落、ホルムズ海峡通航正常化を確認:米中央軍の「プロジェクト・フリーダム」によりA.P.モラー・マースク社運航の米国籍船「アライアンス・フェアファックス号」が米軍護衛下で安全通航に成功。停戦維持の発言とあわせ、中東リスクプレミアムが大幅に剥落しました。
- 米FOMC、3会合連続で政策金利据え置き:FRBは4月28〜29日のFOMCでフェデラル・ファンド・レートを3.50〜3.75%に据え置きました。声明文の「緩和バイアス」については一部理事から異論があったとされ、年内の利下げペースに対する見方は割れています。
- パウエル議長任期5月15日まで、後任にウォーシュ氏:パウエルFRB議長の任期が5月15日に終了し、後任に元理事のウォーシュ氏が承認されました。新議長の金融政策スタンスが今後の利下げペースを左右する可能性があります。
- 米国株、最高値圏で続伸:5/5(火)の米国市場ではS&P500・NASDAQ・ダウ平均が揃って続伸し、最高値圏での推移を維持。原油急落とインフレ警戒後退が買いを支えました。
🔭 明日(5/7木)の焦点
東京市場の見通し
明日5/7(木)の東京市場は、休場期間中の海外市場の動きを一気に織り込む展開となる可能性があります。米国株最高値圏・原油急落・VIX低下はリスクオン要因として日経平均の押し上げ材料になる一方、ドル円155円台への円高進行はトヨタ自動車・ソニーグループといった輸出関連セクターには逆風と考えられます。
セクター別に整理すると、原油-8%超の下落は航空・陸運・電力など燃料コスト負担が大きい業種には追い風、一方で総合商社・石油・資源関連には逆風となる可能性があります。半導体関連はNASDAQの強さを背景に底堅い展開が期待される反面、円高による業績圧迫リスクも併存します。介入警戒で当面は155〜158円のレンジでの推移を意識した売買が想定されると考えられます。
主要イベント・経済指標
- 米国:新規失業保険申請件数(週次)、4月雇用統計の関連指標発表が控えており、労働市場の堅調度がFRB政策スタンスの再評価材料となる可能性。
- 日本:3月毎月勤労統計、3月景気動向指数の公表予定。実質賃金の動向が日銀の政策正常化観測に影響。
- 為替:政府・日銀の追加介入有無、財務省・日銀コメントが注目材料。
相場見通し(5/7木)
休場明けの東京市場は、海外市場のリスクオンを受けて買い先行のスタートが想定されます。日経平均は59,500円台からの再スタートとなり、節目となる60,000円台回復を試す展開が期待されます。一方で円高進行が輸出株の上値を抑える可能性があり、内需・ディフェンシブ・コモディティ下落メリットセクターへの物色が中心となる可能性があります。為替・原油の急変動を受けた個別物色の値幅が大きくなる可能性があるため、ポジション管理に注意が必要と考えられます。
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