2026年5月12日(火)の日経平均は終値62,742円(前日比+324円・+0.52%)と3営業日ぶりに反発しました。ソフトバンクグループ(9984)・ソニーグループ(6758)など値嵩株の上昇が指数を押し上げ、ドル円157円台後半の円安基調が輸出関連株の追い風となりました。米国株・為替・原油の動向もあわせて総括します。
📊 最終更新:2026年5月12日 19:00(後場終了・確報値)
🌏 前日の米国市場と国際情勢
5月11日(月)の米国市場は主要3指数がそろって小幅高で取引を終えました。S&P500は+0.19%の7,412.84、ナスダック総合は+0.10%の26,274.13、ダウ平均は+0.19%の49,704.47と、いずれも変動幅0.2%以内の小動きにとどまりました。本日夜の米4月消費者物価指数(CPI)発表を控え、積極的な売買は手控えられたものと考えられます。
恐怖指数とされるVIXは18.95と前日比+3.10%上昇しており、株高の一方で投資家のリスク警戒感がじわりと高まっている点に注意が必要です。中東情勢を巡る不透明感と原油高がリスクオフ要因として意識されています。
🛢️ コモディティ市況(原油WTIが100ドル超え)
| 銘柄 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 原油WTI先物 | 101.19ドル | +3.18% |
| 金先物 | 4,709.30ドル | -0.20% |
原油WTIは+3.18%の101.19ドルと100ドルの大台を回復し、約1週間ぶりの高値圏に浮上しました。トランプ米大統領がイランの和平案を拒否した報道を受け、ホルムズ海峡封鎖の長期化懸念が再燃したことが背景とみられます。世界供給の混乱リスクが意識されており、明日以降のエネルギー関連株(INPEX等)・電力株・素材株・輸送株への波及にも注目されます。金先物は-0.20%と小幅安で、リスク警戒感の中でも安全資産需要は一服しました。
📊 本日の東京市場
主要指数 本日終値
| 指数 | 終値 | 前日比 | 高値 | 安値 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均(^N225) | 62,742.57円 | +0.52%(+324.69) | 63,218.51 | 62,158.43 |
| TOPIX連動ETF(1306) | 410.30円 | +0.79%(+3.20) | 412.70 | 406.80 |
| ドル円(USD/JPY) | 157.55円 | +0.44% | 157.75 | 156.71 |
| ユーロ円(EUR/JPY) | 185.09円 | +0.28% | 185.45 | 184.39 |
本日の値動きと主要要因
本日の日経平均は寄り付き62,618円と小幅高でスタートし、前場で一時63,218円まで上昇(日中高値)した後、後場に入ると利益確定売りに押され62,158円まで反落する場面もありました。終盤にかけて値嵩株への押し目買いが入り、終値は62,742円(+0.52%)と前日比324円高で着地、3営業日ぶりの反発となりました。TOPIX連動ETF(1306)は+0.79%とより堅調で、相場の裾野が広がった印象です。
反発の主な要因は3点と考えられます。第一に、前日急落していたソフトバンクグループ(9984)が+4.25%と反発し指数を押し上げたこと。第二に、ドル円が157円台後半まで円安進行したことで輸出関連株への追い風となったこと。第三に、前日の米国市場が小幅高で終わり、CPI発表前にも関わらず東京市場では押し目買い意欲が確認されたことです。一方、日中値幅は約1,060円と広く、米CPIを前にした神経質さも残る一日でした。
本日のニュースピックアップ
- 米4月CPI 本日夜21:30に発表:エコノミスト予想は前月比+0.6%・コア前年比+2.7%。インフレ鈍化が確認できればFRBの利下げ観測が前進する可能性(出典:Bloomberg)
- 原油WTIが100ドル台回復:トランプ大統領のイラン和平案拒否でホルムズ海峡封鎖の長期化懸念。供給混乱リスクが意識される展開(出典:OANDA)
- ソフトバンクG 明日通期決算発表:5月13日にSBG(9984)の2026年3月期通期決算を予定。AI投資・Vision Fund損益の動向に市場の注目集まる
- ドル円157円台後半で介入警戒:4月30日の為替介入実施後も円安基調が続き、政府・日銀の動向に警戒感が残る
- 日経平均3日ぶり反発:終値62,742円・前日比324円高で着地、ハイテク・グロース株主導の上昇(出典:日本経済新聞)
💼 監視銘柄・オルカン 本日終値
| 銘柄名 | コード | 終値(円) | 前日比 | 高値 | 安値 |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 7203 | 2,843 | -0.94% | 2,886.5 | 2,820 |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 5,987 | +4.25% | 6,008 | 5,812 |
| ソニーグループ | 6758 | 3,484 | +3.32% | 3,532 | 3,368 |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン/2559) | 2559 | 28,675 | +0.10% | ― | ― |
監視銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が+4.25%と前日急落(-6.33%)から大幅反発しました。明日5月13日に通期決算発表を控え、AI投資・Vision Fund損益への市場の期待が高まっているものと考えられます。ソニーグループ(6758)も+3.32%と前日の決算好感の流れを継続し、ハイテク・グロース株が指数の上昇を主導しました。一方トヨタ自動車(7203)は-0.94%と4日続落、米関税政策を巡る不透明感や輸入車比率の高さから売りが優勢だった可能性があります。オルカン(2559)は+0.10%と小幅高で、世界株全体としては落ち着いた展開でした。投資信託・長期積立勢にとっては、こうした日々の変動に左右されず淡々と継続することが重要と言えるでしょう。
🔭 明日の焦点(5月13日 水曜日)
主要イベント・経済指標
- ソフトバンクグループ(9984)通期決算発表:5月13日(水)。AI投資(OpenAI等)・Vision Fund損益・自社株買い動向に最大の注目
- 米4月PPI(生産者物価指数)発表:5月13日(水)。前日のCPIと併せ、インフレ動向と利下げ観測の判断材料に
- 日本 3月国際収支・経常収支:5月13日 8:50発表。貿易収支と為替動向への影響に注意
- 欧州 1-3月期GDP改定値:5月13日。ユーロ圏景気の確認材料
- その他決算:INPEX(1605)、SCREENホールディングス(7735)など主力企業の決算発表ピーク継続
相場見通し
明日の東京市場は、本日夜の米4月CPIの結果次第で大きく方向感が分かれる展開が想定されます。CPIが市場予想(前月比+0.6%)を下回ればインフレ鈍化観測からハイテク・グロース株への買いが優勢となり、日経平均は63,000円台回復を試す可能性があります。逆にCPIが上振れすればFRBの利下げ観測が後退し、米長期金利上昇とともに東京市場でも値嵩株を中心に売りが先行するリスクも考えられます。
また、明日はソフトバンクグループの通期決算が市場最大の個別注目イベントです。本日+4.25%と決算前の買いが先行した経緯もあり、決算の内容や来期ガイダンス次第では個別株として大きな値動きとなる可能性があります。原油WTI 100ドル超えの状況も継続しており、エネルギー関連株への物色や、原材料コスト上昇による輸送株・小売株への影響にも注意が必要です。為替(ドル円)が157円台後半で推移する中、政府・日銀の介入警戒感も引き続き相場の頭を抑える要因として意識されそうです。
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