2026年5月18日(月)の日経平均は終値60,815円(前週末比-593円、-0.97%)と3日続落しました。原油高を背景とした米長期金利の上昇と国内金利の一段の上昇が株式の重しとなった一日です。米国株・為替(ドル円)の動向もあわせてまとめます。
📊 最終更新:2026年5月18日 15:35(後場終了・確報値)
🌏 昨夜のウォール街と国際情勢
前週末15日のニューヨーク株式市場は主要3指数がそろって下落しました。原油高などを背景としたインフレ警戒から米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感が意識される展開となりました。ハイテク・半導体株を中心に売りが優勢となり、ナスダック総合は-1.54%と下げが目立ちました。米中が通商・投資委員会の設立で合意したと伝わり一時下げ幅を縮める場面もありましたが、引けにかけては再びリスク回避的な地合いで週末を終えています。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| S&P500 | 7,408.50 | -1.24% |
| NASDAQ総合 | 26,225.14 | -1.54% |
| ダウ平均 | 49,526.17 | -1.07% |
| VIX恐怖指数 | 18.97 | +2.93% |
💱 為替の動向
為替市場ではドル円が1日を通じて158円台前半から159円台で振れる展開となり、引けにかけては158円台後半で推移しました。政府・日銀は1ドル160円を事実上の防衛ラインと位置づけているとみられ、4月30日には大規模なドル売り・円買い介入を実施した経緯があります。159円に接近する場面では介入への警戒感が意識されやすく、急速な円安が進んだ場合には再度の介入の可能性も念頭に置く必要があると考えられます。円安は輸出関連企業の採算改善要因となる一方、輸入物価の上昇を通じて内需には逆風となる側面もあります。
🛢️ コモディティ市況
原油先物(WTI)は1バレル102ドル台と前日比-3.18%の下落となりました。前週末にかけて中東情勢の不透明感から100ドル台半ばまで急騰した反動で、本日は利益確定の売りが優勢となったと考えられます。もっとも、足元の原油価格はなお高水準にあり、これが米長期金利の上昇を通じて世界の株式市場の重しとなっている構図に大きな変化はないとみられます。金先物は4,545ドル台と-0.23%の小幅安にとどまり、安全資産としての底堅さを保っています。
| 銘柄 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| ドル円 | 158.38 | +0.34% |
| ユーロ円 | 184.70 | -0.12% |
| 金先物 | 4,545.20 | -0.23% |
| 原油先物(WTI) | 102.07 | -3.18% |
📊 本日の東京市場
主要指数 本日終値
| 指数 | 終値 | 前日比 | 高値 | 安値 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均 | 60,815.95 | -593.34(-0.97%) | 61,478.55 | 60,376.98 |
| TOPIX連動ETF(1306) | 405.90 | -4.00(-0.98%) | 411.10 | 404.50 |
本日の値動きと主要要因
本日の東京市場は3営業日続落となりました。日経平均は61,299円とやや安く寄り付いた後、寄り付き後には下げ幅が一時1,000円を超え、安値は60,376円まで売り込まれる場面がありました。その後は値ごろ感からの押し目買いも入り、終値は前週末比593円34銭安の60,815円95銭と、安値からは下げ幅を縮めて取引を終えています。
下落の主な背景としては、次の3点が考えられます。第一に、原油高などを背景としたインフレ警戒から前週末の米長期金利が上昇し、これを受けて国内の長期金利も一段と上昇したことです。金利上昇は株式の相対的な割高感を強め、運用リスクを回避する売りを誘いやすい地合いとなりました。第二に、米金利上昇を嫌気した15日の米株安を引き継ぎ、東京市場でもソフトバンクグループや半導体関連株といったハイテク・グロース株の一角が売られたことです。第三に、自動車や商社など主力株も総じて軟調で、プライム市場の約7割の銘柄が下落するなど、売りが幅広い銘柄に及んだことが挙げられます。
一方で、安値圏では値ごろ感からの買い戻しも観測され、終日のうちに下げ幅を半分以下に縮める底堅さも見られました。テクニカル面では、60,000円台の節目が下値支持として意識されやすく、61,000円台の回復が当面の戻りのメドになると考えられます。
本日のニュースピックアップ
- 米長期金利の上昇が重し: 原油高を背景としたインフレ警戒から前週末の米金利が上昇し、国内金利の上昇とあわせて株式の割高感が意識されました。(出典:日本経済新聞)
- 日経平均3日続落・一時1,000円超安: 18日大引けは593円安の6万0815円。商社・自動車など主力株も軟調でプライムの約7割が下落しました。(出典:株探ニュース)
- 4月企業物価+4.9%: 中東不安などを背景に2年11カ月ぶりの高い伸びとなり、インフレ上振れリスクが意識されています。
- 原油高の反動安: WTI原油は前週末の急騰の反動で-3.18%。ただし水準はなお高く、金利を通じた株式市場への影響が引き続き注視されます。
💼 監視銘柄・オルカン 本日終値
監視銘柄では、トヨタ自動車が前日比-4.23%と大きく下落し指数の重しとなりました。円高方向への巻き戻しや主力株全般の軟調が重なったとみられます。ソフトバンクグループも金利上昇を嫌気して-2.65%と続落した一方、ソニーグループは+0.56%と逆行高で底堅さを見せました。長期の積立対象として人気の投資信託「オルカン」に連動するETF(2559)は、本記事執筆時点で場中値ベースおおむね-0.9%程度と、指数並みの調整にとどまっています。
| 銘柄名 | コード | 終値(円) | 前日比 | 高値 | 安値 |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 7203 | 2,954.5 | -4.23% | 3,013.0 | 2,940.0 |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 5,593.0 | -2.65% | 5,720.0 | 5,430.0 |
| ソニーグループ | 6758 | 3,596.0 | +0.56% | 3,697.0 | 3,571.0 |
| オルカン連動ETF | 2559 | 28,670(場中) | -0.86% | — | — |
🔭 明日の焦点
主要イベント・経済指標
翌営業日となる5月19日(火)に向けては、引き続き米長期金利と原油価格の動向が最大の注目材料となります。インフレ警戒が強まる局面では金利が上昇しやすく、ハイテク・グロース株を中心に上値が重くなりやすい点に留意が必要です。国内では、原油高によるインフレ上振れリスクや日銀の情報発信を背景に、利上げ観測が改めて意識される可能性があります。市場では日銀の利上げは2026年7月までに1回、年内計2回程度との見方が維持されており、関連発言には注意したいところです。
相場見通し
本日の日経平均は安値からは下げ幅を縮めて引けており、60,000円台の節目では値ごろ感からの押し目買いが入りやすい地合いも観測されます。明日は売り一巡後に自律反発を試す展開も考えられますが、米金利・原油という外部要因が高止まりするなかでは戻りの強さは限定的にとどまる可能性があります。当面は61,000円台の回復が戻りのメド、60,000円台前半の維持が下値の焦点になると考えられます。為替のドル円が159円方向へ再び進む場合は為替介入への警戒感も意識されやすく、米金利・原油・為替の3点を引き続き注視したいところです。
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