高配当株を長期保有すると実際どうなるのか。私(YK)が保有する17銘柄の取得単価・現在値・受け取った配当額を、すべて実数で公開します。投下元本285万円は現在745万円、配当は累計44万8,426円になりました。
先に結論を書きます。含み益と受取配当を合わせたトータルリターンは+176.8%でした。ただし全銘柄が勝っているわけではなく、含み損の銘柄も、ほとんど配当を生んでいない銘柄もあります。良い部分だけでなくその実態も含めて出します。
保有17銘柄の全データ
まず全体像です。投下元本285万3,700円に対し、2026年8月15日時点の評価額は745万1,550円(+161.1%)。ここに累計配当44万8,426円が加わります。

| 銘柄(コード) | 取得単価 | 現在値 | 評価損益率 | 累計配当 | YOC |
|---|---|---|---|---|---|
| 三井住友FG(8316) | 1,285円 | 6,969円 | +442.3% | 105,188円 | 27.3% |
| 三菱UFJ FG(8306) | 851円 | 3,686円 | +333.1% | 11,160円 | 13.1% |
| 丸紅(8002) | 1,227円 | 4,930円 | +301.8% | 29,131円 | 23.7% |
| 住友商事(8053) | 463円 | 1,791円 | +286.8% | 35,066円 | 18.9% |
| オリックス(8591) | 2,148円 | 6,376円 | +196.8% | 29,865円 | 13.9% |
| アマダ(6113) | 998円 | 2,767円 | +177.3% | 16,021円 | 16.1% |
| INPEX(1605) | 1,462円 | 3,782円 | +158.7% | 20,722円 | 14.2% |
| JT(2914) | 3,032円 | 7,132円 | +135.2% | 49,568円 | 16.3% |
| 三菱HCキャピタル(8593) | 675円 | 1,401円 | +107.6% | 9,805円 | 14.5% |
| ヤマハ発動機(7272) | 1,208円 | 1,949円 | +61.3% | 4,783円 | 4.0% |
| キヤノン(7751) | 2,943円 | 4,656円 | +58.2% | 41,040円 | 13.9% |
| 蔵王産業(9986) | 1,794円 | 2,500円 | +39.4% | 28,612円 | 15.9% |
| 日本製鉄(5401) | 559円 | 676円 | +21.0% | 30,283円 | 10.8% |
| センチュリー21(8898) | 1,023円 | 1,137円 | +11.1% | 29,089円 | 28.4% |
| アイチコーポレーション(6345) | 1,291円 | 1,419円 | +9.9% | 2,391円 | 1.9% |
| 朝日ネット(3834) | 591円 | 621円 | +5.1% | 5,702円 | 9.6% |
| ニホンフラッシュ(7820) | 792円 | 707円 | -10.7% | 0円 | 0.0% |
取得単価は購入時のまま固定しています。私は長期保有方針で、この17銘柄について売買をしていないためです(住友商事のみ2026年6月の1対4株式分割を反映して調整)。
取得単価に対する配当利回り(YOC)で見ると景色が変わる
高配当株の記事では「配当利回り4%」といった現在株価ベースの数字が使われます。しかし長期保有では、自分がいくらで買ったかに対して、いくら配当を受け取れているかのほうが実態に近い指標です。これをYOC(Yield on Cost)と呼びます。

私のポートフォリオで最もYOCが高いのはセンチュリー21で28.4%。取得元本10万2,300円に対し、これまでに2万9,089円の配当を受け取った計算です。株価は+11.1%とほぼ横ばいですが、配当だけで元本の4分の1以上を回収しています。次いで三井住友FGが27.3%(累計配当10万5,188円)、丸紅が23.7%です。
興味深いのは、株価の上昇率とYOCの順位が一致しない点です。株価が+442%と最も伸びた三井住友FGはYOCでも上位ですが、+11%しか値上がりしていないセンチュリー21がYOC首位でした。値上がりしない銘柄でも、配当を出し続ければ元本回収は進みます。長期保有では株価と配当の両輪を別々に評価する必要があると考えています。
含み損銘柄と、配当が少ない銘柄の実態
良い数字だけを並べても実態は伝わらないので、うまくいっていない部分も書きます。
ニホンフラッシュ(7820)は-10.7%の含み損で、記録を開始した2021年8月以降の受取配当は0円です。私のポートフォリオで唯一、含み益も配当も生んでいない銘柄です。
アイチコーポレーション(6345)はYOC 1.9%(累計配当2,391円・受取1回)、ヤマハ発動機(7272)はYOC 4.0%(累計4,783円・3回)と、配当面での貢献が小さい銘柄もあります。いずれも保有期間が短く、配当の累積が進んでいないことが主因です。
17銘柄のうち16銘柄が含み益という結果は、2022年以降の日本株上昇局面に助けられた面が大きく、私の銘柄選定能力によるものとは考えていません。同じ手法で今から買って同じ結果になる保証はありません。
なぜ私はこの配分を維持しているのか
投資歴20年・運用資産6,000万円規模の私にとって、この個別株745万円は資産全体の約12%です。中心はインデックス投資信託で、高配当株はあくまで配当という現金収入を得るための部分です。
大きく含み益が出た今も売却していない理由は2つあります。第一に、売却すれば利益に約20%課税され、再投資できる額が減ること。第二に、売却するとYOCという積み上げがリセットされることです。三井住友FGを今売れば含み益は確定しますが、取得単価1,285円に対して年々増えていく配当を今後受け取る権利を手放すことになります。
一方で、ニホンフラッシュのように含み損かつ無配の銘柄については、保有し続ける根拠が薄いと考えており、今後の決算内容を見て判断する予定です。
元本285万円の17銘柄は評価額745万円になった
17銘柄・元本285万円で始めた高配当株投資は、評価額745万円・累計配当44万8,426円になりました。ただしこれは長期保有と相場環境の結果であり、全銘柄が成功しているわけではありません。高配当株を検討する際は、現在利回りだけでなく自分の取得単価に対してどれだけ配当が積み上がるかという視点で見ることをおすすめします。
配当の受取記録そのものは配当金推移の実録記事、配当の持続性を判断する指標は配当性向の見方の記事、セクター分散の考え方はセクター分散の実践記事にまとめています。
この17銘柄の利回りを表面・税引後・取得の3通りで計算し直した結果は配当利回りの計算と落とし穴|17銘柄で検証にまとめています。
本記事は運営者自身の保有実績の記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の実績は過去のものであり、将来の運用成果を保証しません。投資判断はご自身の責任で行ってください。詳細は免責事項をご確認ください。


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