投資を20年続けると暴落は必ず経験します。では実際に何回あり、回復までどれだけかかったのか。日経平均の実データで数え、私自身の資産がその局面でどう動いたかも公開します。
結論から書くと、2006年8月以降の20年間で日経平均が直近高値から15%以上下落した局面は7回ありました。そして2026年8月現在、私たちはその7回目の渦中にいます。
20年で7回|暴落を実データで数える
「暴落」の定義は曖昧なので、ここでは直近の最高値から15%以上下落した局面と定義し、日経平均の日次終値から機械的に抽出しました。

| 局面 | 最大下落率 | 高値回復日 | 回復までの日数 |
|---|---|---|---|
| 2007年8月〜(リーマンショック) | -61.4% | 2015年2月18日 | 2,742日(約7年6か月) |
| 2015年9月〜(チャイナショック) | -28.3% | 2017年10月6日 | 759日(約2年1か月) |
| 2018年12月〜(年末急落) | -21.1% | 2019年12月17日 | 362日(約1年) |
| 2020年3月〜(コロナショック) | -31.8% | 2020年11月5日 | 241日(約8か月) |
| 2022年2月〜(ウクライナ侵攻) | -19.4% | 2023年5月18日 | 448日(約1年3か月) |
| 2024年8月〜(令和の暴落) | -26.3% | 2025年7月24日 | 353日(約1年) |
| 2026年7月〜(進行中) | -15.1% | 未回復 | — |
平均すると3年に1回程度のペースで15%以上の下落が起きています。20年間投資を続けるということは、この規模の下落を7回経験するということです。
回復までにかかった日数の実態
回復期間には大きなばらつきがあります。コロナショックは241日(約8か月)で高値を回復した一方、リーマンショックは2,742日=約7年6か月を要しました。
この差が意味するのは、「暴落はいずれ回復する」という一般論が、必ずしも自分の投資期間の中で成立するとは限らないということです。60歳で取り崩しを始める予定の人が55歳でリーマン級の下落に遭えば、回復を待つ時間がありません。回復までの期間は、自分の年齢と取り崩し開始時期によって、耐えられるかどうかが変わります。
逆に言えば、取り崩しまで10年以上ある段階なら、過去7回の局面はすべて回復期間内に収まっています(リーマンの7年6か月が最長)。
今回の下落で私の資産はどうなったか
7回目の局面が現在進行中なので、自分の実際の数字を公開します。日経平均は2026年6月25日の72,366円から7月29日の安値まで15.1%下落しました。同じ期間、私が保有する高配当株17銘柄の評価額は次のように動きました。

| 時点 | 評価額 | 元本比 |
|---|---|---|
| 2026年6月25日(日経の高値) | 672万3,700円 | +135.6% |
| 2026年7月29日(日経の安値) | 727万7,500円 | +155.0% |
| 2026年8月14日(現在) | 745万1,550円 | +161.1% |
日経平均が15.1%下落した期間に、私の保有株は8.2%上昇していました。これは私の判断が優れていたからではありません。今回の下落が値がさのグロース株・半導体関連を中心に起きたもので、私が保有する銀行・商社・内需系の高配当バリュー株には資金が流入したためです。
ただし、これは今回がたまたまそうだったというだけです。2020年のコロナショックのように市場全体が同時に下がる局面では、高配当株も同じように下落します。「高配当株は暴落に強い」と一般化できる結果ではないと考えています。
同じ7回の局面を、今の保有17銘柄で再現した結果は20年の暴落7回を今の保有17銘柄で再現|日経と比較にまとめました。
20年やってきて、私がやめたこと
投資歴20年・運用資産6,000万円規模の私が、7回の下落局面を経て実際にやめたことを書きます。
下落率を予想するのをやめました。上の表の通り、下落率は-15%から-61%まで幅があり、事前に「今回はどこまで下がるか」を当てられたことは一度もありません。予想が外れると、戻り待ちで買えなかったり、底だと思って買った後にさらに下げたりします。
下落局面で保有商品を入れ替えるのをやめました。過去には下落中に「より安全な資産へ」と組み替えたこともありましたが、結果として売った資産のほうが早く回復した経験が複数あります。現在は、下落中は積立を止めないことだけを守り、保有比率は動かしません。
生活防衛資金を投資に回すのをやめました。現在は現金600万円を投資に回さず確保しています。これがあるため、下落局面で「生活費のために売る」という最悪の選択を避けられています。
逆に、20年やっても身につかなかったこともあります。下落局面で資産が減るのを見て平静でいることは、いまだにできません。だから見る回数を減らす(月次でしか集計しない)という運用でしのいでいます。
暴落は来る前提で、回復を待てる期間を確かめる
過去20年で15%以上の下落は7回、回復には241日〜2,742日を要しました。暴落は避けられない前提で、自分の取り崩し時期までに回復を待てる期間があるかを確認しておくことが実務的な備えになります。今回の局面で私の高配当株は逆行高となりましたが、それは市場の物色対象がたまたま一致しただけで、次も同じとは限りません。
実際の保有銘柄と損益は高配当株17銘柄の全公開記事、リーマンショックでの具体的な失敗はみずほ株の塩漬け体験記、20年の資産推移は投資遍歴の記録にまとめています。
こうした場面で判断そのものを発生させない設計は投資の仕組み化|売りたくなる日は年5.9回にまとめています。
本記事は過去の市場データと運営者自身の保有実績の記録であり、将来の相場や運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。詳細は免責事項をご確認ください。


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