入金力の作り方|20年で入金した元本の実額

入金力の作り方 20年で入金した元本2205万円の実績 個人投資家ガイド

投資で資産を増やすには「入金力」が要る、とよく言われます。では実際どれだけ効くのか。私(YK)が20年かけて証券口座に入れた元本は2,205万円でした。この実額を運用益と並べて分解します。

先に結論を書きます。私の証券口座の資産4,346万円のうち、自分で入金した元本が2,205万円、市場が上乗せしてくれた運用益が2,141万円。ほぼ半々でした。運用の巧拙以前に、入金した元本の大きさが結果の半分を決めていたことになります。

まず自分の資産を「入金」と「運用益」に分解してみた

入金力の話は精神論になりがちなので、自分の口座で数字を出します。対象は取得単価を追跡できる証券口座の株式17銘柄と投資信託4本です(WealthNaviや楽天証券の投信、現金は取得原価を追えないため今回の分解からは除きます)。

表:運営者YKの証券口座における投下元本と評価額の内訳(株価は2026年7月28日終値、投信基準価額は2026年6月11日時点)
区分 投下元本 現在の評価額 運用益
日本株(17銘柄) 285万円 734万円 +449万円
投資信託(4本) 1,919万円 3,612万円 +1,693万円
合計 2,205万円 4,346万円 +2,141万円
運営者YKが20年で積み上げた証券口座(株式+投信)の内訳。投下元本2,205万円に対し運用益は2,141万円で、ほぼ半々の構成
図:運営者YKが20年で積み上げた証券口座(株式+投信)の内訳。投下元本2,205万円に対し運用益は2,141万円で、ほぼ半々の構成(運営者の保有データより作成(株価は2026年7月28日終値、投信基準価額は2026年6月11日時点))

投下元本2,205万円を投資期間20年で均すと、年110万円・月あたり約9.2万円のペースです。派手な金額ではありませんが、これを20年続けた結果が元本2,205万円という土台になりました。

ここで注目したいのは、運用益2,141万円という数字が元本があって初めて生まれている点です。仮に同じ相場・同じ商品を選んでいても、入金した元本が半分の1,100万円ならば、運用益もおおむね半分の1,070万円程度にしかなりません。銘柄選びや売買のタイミングをどれだけ工夫しても、この比例関係は動かせません。

入金額の差は20年後にそのまま出る

元本と結果が比例するなら、毎月の入金額の差は年数をかけてそのまま開きます。年率5%で運用できたと仮定して、積立額別に20年後を試算しました。

毎月の積立額を変えた場合の20年後の資産額。入金額が2倍・3倍になれば結果もほぼ比例して増える
図:毎月の積立額を変えた場合の20年後の資産額。入金額が2倍・3倍になれば結果もほぼ比例して増える(運営者試算(年率5%・20年・複利で計算。将来の成果を保証するものではありません))

月3万円なら1,233万円、月5万円なら2,055万円、月10万円なら4,110万円。当然ながら、入金額が3倍なら結果も約3倍です。利回りを1%改善するより、毎月の入金を3万円から5万円に増やすほうが、20年後の差は圧倒的に大きいという関係がここに表れています。

参考までに、私の実ペースである月9.2万円を年率5%で20年運用した場合の試算は3,782万円です。実際の評価額は4,346万円でしたから、試算より564万円多い結果でした。これは近年の米国株の上昇に助けられた部分で、私の腕ではありません。逆に言えば、相場の追い風は自分で決められないが、毎月いくら入金するかは自分で決められるということです。

入金力を上げる二つの経路|どちらも上限が違う

入金力を上げる手段は、収入を増やすか支出を減らすかの二つしかありません。ただし性質が違います。

支出削減は即効性があるが上限がある。固定費を月2万円削れば、その瞬間から入金額が月2万円増えます。効果が確実で、再現性も高い。ただし生活費をゼロにはできないため、削減できる額には天井があります。

収入増は時間がかかるが上限がない。昇給・転職・副業は成果が出るまで時間がかかり、確実性も低い。しかし成功すれば削減幅の天井を超えられます。

順序としては、確実な支出削減で入金の下地を作りつつ、時間をかけて収入側を伸ばすのが現実的だと考えられます。なお、入金力を上げるために生活防衛資金まで投資に回すのは本末転倒です。私自身、余剰資金として現金600万円を投資に回さず確保しており、これがあるから相場が下げても積立を止めずに済んでいます。

入金を「続ける」ための設計

入金力は瞬間の金額ではなく、20年続けられるかどうかで決まります。私の場合、入金先を証券口座の投信積立だけでなく、WealthNaviや別口座の投信にも分けています。意志の力で毎月振り込むのではなく、自動的に引き落とされる仕組みを複数持つことで、忙しい時期も判断を挟まずに入金が続きました。

もうひとつの支えが配当です。私の受取配当は2021年8月以降の記録で104回・税引後53万6,960円になりました。金額としては入金額全体からすれば小さいものの、給与とは別の入金源が育っていく実感は、積立を継続する動機として機能しています。

運営者YK視点|20年やって分かった入金力の限界

投資歴20年・運用資産6,000万円規模の私自身の整理を書きます。入金力が土台であることは上の数字の通りですが、同時に入金力だけでは資産は伸びないとも考えています。

根拠は元本の内訳です。私の投下元本2,205万円のうち、1,919万円は投資信託に、285万円は日本株に入れています。もしこの2,205万円をすべて預金に置いていたら、20年後も2,205万円のままです(普通預金の金利では利息はほぼ誤差にとどまります)。運用益2,141万円は、入金した資金を値上がりする資産に置き続けたから生まれたものです。

つまり「入金力」と「資産に置き続けること」は両輪で、片方だけでは今の残高にはなりませんでした。私が20年で唯一続けられたのは、この二つを止めなかったことだけです。銘柄選びで大きく当てた記憶はなく、むしろ個別株では高値掴みの失敗もしています。それでも元本を入れ続けたことが結果につながりました。

なお、これは私個人の実績に基づく整理であり、同じ結果を保証するものではありません。

まとめ

20年の実績を分解すると、資産4,346万円は投下元本2,205万円と運用益2,141万円のほぼ半々でした。運用益は元本に比例して生まれるため、毎月いくら入金できるかが結果の土台を決めます。まずは自分の口座で「入れた元本」と「増えた分」を分けて計算してみると、次に手を打つべき場所が見えてきます。

実際の資産推移や保有内容を数字で見たい方には、20年の投資遍歴をまとめた記事、月次の内訳を公開している2026年7月の運用実績レポート、配当の受取実績を記録した配当金推移の実録が参考になります。

本記事は運営者自身の保有データ(2026年7月時点)に基づく個人的な記録・整理です。記載の試算は一定の利回りを仮定した計算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。あわせて免責事項もご確認ください。

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